【醸造家・味村興成氏のコメント】
「プライム」を辞書で引くと、形容詞で「首位の・主な・最重要な・優良の・最良の・第一級の・極上の・すばらしい」、名詞で「全盛・最上級・極上・素数」等と出ています。以上より、プライムシリーズは、優良なメルローワイン、極上なメルローワインのシリーズを表します。
また、商品名にある「401」「503」「601」はいずれも素数で、素数は縁起の良い数字とも言われています。「ドメーヌ・コーセイ」のメルローを醸すタンクにも、この「401」「503」「601」のナンバーのタンクがあり、プライムシリーズはこれらのタンクも使用して醸造されたワインです。素数は未だ規則性が発見されていません。割りきることのできない数を探す旅のように、メルロー葡萄から最良のワインの味を引き出す方法もまた法則はなく、だからこそ魅力に溢れていると言えます。今回のこのプライムシリーズは、素数のように、神秘的で、美味しいワインを追い求めて出来たワインです。
ラベルのデザインは、この素数について、あるルールに基づいて2次元平面に並べ、可視化した「ウラムの螺旋」をモチーフにしています。各ラベルの右側の色は、2019年にリリースした「片丘メルロ」の色を踏襲しており、「401」はアメリカンオーク育成(青色)。「601」はフレンチオーク育成(赤色)。「503」はアメリカン・フレンチのそれぞれの樽の良さを引き出すように、バランス良くブレンドしており、緑色にしています。
各ワイン共、樽で約7カ月間育成しています。新樽比率が高いため、育成期間は短めにしており、ベストなタイミングで瓶詰めをおこないました。8月上中旬の瓶詰めですので、まだ若いところがあるかもしれませんが、すでに美味しくいただけます。また、今後の瓶熟成により、香味は格段に良くなると思います。